書評

最近読んだ本の記録:『外套』『鼻』『初恋』

最近本読んでなくて危機感を覚えていますが、まあ薄いわりに読みづらいロシア文学を読んでたからかなとも思います。なんとか読み終わったのでメモ書きでもしとこうかな。 本腰入れて書いたら室生犀星のみたいに書きさしのまま永遠に続かないので、力を抜いて…

はてなブログ・縦書きのサンプル(『幼年時代』書評)

私が紹介した縦書きを実際に適用するとどうなるか、サンプルとして、先日書いた書評と同じ文章を貼っておこうと思います。 * 谷中のほうに"鮫の歯"という古書店があるが、営業時間は「昼頃から夕暮れまで」という。実に素晴らしい精神性である。江戸以前の…

書評:室生犀星『幼年時代』

書名:『或る少女の死まで 他二篇』より『幼年時代』 著者:室生犀星 発行:岩波文庫 元はと言えば読書のメモを取るために始めたはずのブログだったのですが、是迄一度も新規の書評をすることがありませんでした。今後は簡単につけて行こうと思います。 * …

読書録をつける

日々新たな情報を体内に取り込みながら生きている我々は、昔のことなどどんどん忘れていってしまう。ただその忘却という行為は、見方を変えれば美化にもなるわけで、印象的だったことや現在にも繋がっていることばかりを記憶に残して、些末なことや、少し厭…

書評:なういほん

紹介する本 森見登美彦『夜は短し歩けよ乙女』 佐藤多佳子『明るい夜にでかけて』 三浦しをん『月魚』 衒った題をつけてしまった。「ナウい本」である。筆者は最近の学校の図書通信にて古典や詩歌を中心に紹介していたが、一寸ここは目先を変えて、現代文学…